ホムペ時代に拍手内においてい置いたこのせつSS。
パソ内で発見したのでUPしときます。
ほのぼの。
刹那Verと対。
ただ今うちはせっちゃんと一緒にお散歩中。
お日様がポカポカしてて、思わずせっちゃんを誘って外にでてきてもうた。
あったかい日差しと穏やかに吹く春風。
周りは桜並木。
満開まではあと少し。
なんや、昔の京都を思い出すなぁ。あの頃のせっちゃんはかわいかったな。
あぁ、でも今のせっちゃんも十分に可愛らしいけど。
こんな事言ったら顔を真っ赤にして慌て始めるんやろなぁ。
…またそれが可愛いんやけどね。
「どうか致しましたか?」
慌てるせっちゃんの顔を思い浮かべていたら、自然に笑ってしまっていたみたいや。
せっちゃんが不思議そうにこっちを見てくる。
「なんでもないえ。ただの思い出し笑いや」
せっちゃんの慌てる顔を思い出してた、という事は秘密。
「そうですか…」
まだ不思議そうな顔をしてる。
当たり前やな。一緒に居る人がいきなり笑ったら不思議に思うのも当然やし。
「…ん?」
なんやほっぺたになんか当たった。
ふわふわしてて、柔らかな軽い感触。
「桜の花びらですよ、お嬢様」
微笑みながらせっちゃんが正体を教えてくれる。
本当や。つまんで取ってみたらうす桃色の小さな花びら。
改めて周りを見てみると、桜の木から少しずつやけど花びらが散っている。
なんや、春風とダンスを踊っているみたいやな。
――ざぁ…――
桜の花と一緒に暖かい風が吹く。
――ふと、思いついた。
「そういえば、桜ってせっちゃんの花やな」
「え?」
せっちゃんが少し驚いた顔でうちの事を見てくる。
「桜咲、やしね。刹那の間に、咲く、桜」
本当に綺麗な名前や。せっちゃんにぴったりな名前や。
桜ってイメージもせっちゃんにはしっくりくるし。
「そんな…そんな事ないですよ」
ほっぺたを薄桃色に染めながら少し慌てた風にしゃべる、せっちゃん。
そのほっぺたの色、桜みたいやえ。
やっぱり、桜はせっちゃんの花やな。
「ぴったりやと思うえ?綺麗に咲いて、人を楽しませて、散る姿すら見物の花なんてなかなかないやん。まさにせっちゃんの為の花や!!」
ますますほっぺたを赤くしていく、せっちゃん。
なんかパクパク口をさせとる。
あ、うつむいてしもうた。
あはは、そこまで照れなくてもいいと思うんやけど。
「私が――なら――――様は―――です」
あれ?せっちゃん呟いた?声が小さくて聞こえんかった。
「なんや?せっちゃん何か言うた?」
俯いていた顔を上げてせっちゃんがうちに事を見る。
まだ顔ちょっぴり赤いなぁ。でも、優しい顔をしとる。
せっちゃんが口を開く。
「…私がもし桜の花ならば、お嬢様は…桜の木です」
一瞬、ポカンとしてもうた。
「木?うちが?」
「そうです。お嬢様は桜の木です」
「…なんでうちが桜の木なん?」
うちが首を傾げて聞くと、せっちゃんが微笑んで答えてくれた。
「木乃香の中に、木、が入っているじゃないですか」
うちはきょとんとする。
…ふふふ。
なんでかちょっと、可笑しくて、嬉しくて、笑ってもうた。
とてもせっちゃんらしい答えやったから。
せっちゃんはうちが答えを笑ったのに怒らず、にこやかに見つめてくる。
まだせっちゃんのほっぺた赤いなぁ。
あ、でもひょっとしたら今うちのほっぺたも赤くなってるかもしれへんな。
あれ?そういえば―――
「なぁ、うちが木なのは分かるんやけど、なんで桜の木なん?」
ちょっと気になる所。
うちの名前の中に桜は無いし。
話しの流れ上、なんやろか?
「え?あ、あの、それは…その…」
急にしどろもどろになり始めたせっちゃん。
なんやこれは怪しいなぁ。
こんな反応するいう事は、話の流れ上、なんて理由や無いはずや。
なんやろ?気になるわ〜。
考えに
考えて
せっちゃんはこう答えた。
「………秘密です」
ありゃ…。なんで隠すんやろ?
「ええやん。そないいけず言わずに教えてえな、せっちゃん」
「…いや、その…なんというか…」
あれは言い訳を考えてる顔やな。
よ〜し、そういう事するつもりならうちにも考えがあるえ。
「ええや〜ん」
「わわ!お嬢様!?」
せっちゃんの腕に飛びつく。
これぞ最終兵器!「腕落とし」!!…対せっちゃん仕様。
せっちゃんが見る間にゆでだこみたいな顔になる。
効果はバッチリやな!
…とせっちゃんが顔を逸らした。
あ、耳まで真っ赤になっとる。
「………駄目です。秘密です」
さ、最終兵器がきかんかった!?
今日のせっちゃんは手ごわいわ…。
でも、そない反応されるとますます気になってしまうんやけど。
ちょっと腕に力をこめてみる。
感触は伝わったやろうに顔を背けたまんまや。
でもさっきよりももっと顔が赤くなってる気がするわ。
…しょうがあらへんな。
「分かったわ。無理には聞かへんよ」
せっちゃんの腕を放す。
こうなったらせっちゃんはゆずらないし、困らせたい訳や無いし。
「すみません、お嬢様」
あきらかにほっとした顔でせっちゃんが謝る。
…むぅ。そないあからさまにほっとされると、少し意地悪したくなるんやけど。
――――よし。
ぎゅっ。
「そのかわり、今日はこのままで散歩しような♪」
せっちゃんの右手を握ったうちの左手。
驚いたせっちゃんが何か言おうとする。
だめやえ、拒否は許されへんのや。ていうか許さへん。
これはうちの意地悪なんやから。
「さ、はよ行こ!今日は散歩日和なんやから!」
せっちゃんの言葉を聴かないで、うちは走り出した。
もちろん手は握ったまま。せっちゃんと手を繋いだまま。
当然せっちゃんも引っ張られるように走り出す。
「わっ、は、走らないで!止まって下さい!お嬢様!」
せっちゃんが驚いて、声を上げている。
うちは前を向いたまま、足を動かしながら、微笑んだ。
握ったせっちゃんの手を軽く、ぎゅっとする。
だめやえ?意地悪タイムはもう少し、や。
風がうちらと桜の花を柔らかく押していく。
花の香に包まれて、ぜっちゃんと手を繋いで、二人きり、桜並木。
左手に伝わってくる感触はとても暖かい。
こんな春の時間がずっと続けばええのにな――――優しい、せっちゃんと一緒の時間がな。
パソ内で発見したのでUPしときます。
ほのぼの。
刹那Verと対。
ただ今うちはせっちゃんと一緒にお散歩中。
お日様がポカポカしてて、思わずせっちゃんを誘って外にでてきてもうた。
あったかい日差しと穏やかに吹く春風。
周りは桜並木。
満開まではあと少し。
なんや、昔の京都を思い出すなぁ。あの頃のせっちゃんはかわいかったな。
あぁ、でも今のせっちゃんも十分に可愛らしいけど。
こんな事言ったら顔を真っ赤にして慌て始めるんやろなぁ。
…またそれが可愛いんやけどね。
「どうか致しましたか?」
慌てるせっちゃんの顔を思い浮かべていたら、自然に笑ってしまっていたみたいや。
せっちゃんが不思議そうにこっちを見てくる。
「なんでもないえ。ただの思い出し笑いや」
せっちゃんの慌てる顔を思い出してた、という事は秘密。
「そうですか…」
まだ不思議そうな顔をしてる。
当たり前やな。一緒に居る人がいきなり笑ったら不思議に思うのも当然やし。
「…ん?」
なんやほっぺたになんか当たった。
ふわふわしてて、柔らかな軽い感触。
「桜の花びらですよ、お嬢様」
微笑みながらせっちゃんが正体を教えてくれる。
本当や。つまんで取ってみたらうす桃色の小さな花びら。
改めて周りを見てみると、桜の木から少しずつやけど花びらが散っている。
なんや、春風とダンスを踊っているみたいやな。
――ざぁ…――
桜の花と一緒に暖かい風が吹く。
――ふと、思いついた。
「そういえば、桜ってせっちゃんの花やな」
「え?」
せっちゃんが少し驚いた顔でうちの事を見てくる。
「桜咲、やしね。刹那の間に、咲く、桜」
本当に綺麗な名前や。せっちゃんにぴったりな名前や。
桜ってイメージもせっちゃんにはしっくりくるし。
「そんな…そんな事ないですよ」
ほっぺたを薄桃色に染めながら少し慌てた風にしゃべる、せっちゃん。
そのほっぺたの色、桜みたいやえ。
やっぱり、桜はせっちゃんの花やな。
「ぴったりやと思うえ?綺麗に咲いて、人を楽しませて、散る姿すら見物の花なんてなかなかないやん。まさにせっちゃんの為の花や!!」
ますますほっぺたを赤くしていく、せっちゃん。
なんかパクパク口をさせとる。
あ、うつむいてしもうた。
あはは、そこまで照れなくてもいいと思うんやけど。
「私が――なら――――様は―――です」
あれ?せっちゃん呟いた?声が小さくて聞こえんかった。
「なんや?せっちゃん何か言うた?」
俯いていた顔を上げてせっちゃんがうちに事を見る。
まだ顔ちょっぴり赤いなぁ。でも、優しい顔をしとる。
せっちゃんが口を開く。
「…私がもし桜の花ならば、お嬢様は…桜の木です」
一瞬、ポカンとしてもうた。
「木?うちが?」
「そうです。お嬢様は桜の木です」
「…なんでうちが桜の木なん?」
うちが首を傾げて聞くと、せっちゃんが微笑んで答えてくれた。
「木乃香の中に、木、が入っているじゃないですか」
うちはきょとんとする。
…ふふふ。
なんでかちょっと、可笑しくて、嬉しくて、笑ってもうた。
とてもせっちゃんらしい答えやったから。
せっちゃんはうちが答えを笑ったのに怒らず、にこやかに見つめてくる。
まだせっちゃんのほっぺた赤いなぁ。
あ、でもひょっとしたら今うちのほっぺたも赤くなってるかもしれへんな。
あれ?そういえば―――
「なぁ、うちが木なのは分かるんやけど、なんで桜の木なん?」
ちょっと気になる所。
うちの名前の中に桜は無いし。
話しの流れ上、なんやろか?
「え?あ、あの、それは…その…」
急にしどろもどろになり始めたせっちゃん。
なんやこれは怪しいなぁ。
こんな反応するいう事は、話の流れ上、なんて理由や無いはずや。
なんやろ?気になるわ〜。
考えに
考えて
せっちゃんはこう答えた。
「………秘密です」
ありゃ…。なんで隠すんやろ?
「ええやん。そないいけず言わずに教えてえな、せっちゃん」
「…いや、その…なんというか…」
あれは言い訳を考えてる顔やな。
よ〜し、そういう事するつもりならうちにも考えがあるえ。
「ええや〜ん」
「わわ!お嬢様!?」
せっちゃんの腕に飛びつく。
これぞ最終兵器!「腕落とし」!!…対せっちゃん仕様。
せっちゃんが見る間にゆでだこみたいな顔になる。
効果はバッチリやな!
…とせっちゃんが顔を逸らした。
あ、耳まで真っ赤になっとる。
「………駄目です。秘密です」
さ、最終兵器がきかんかった!?
今日のせっちゃんは手ごわいわ…。
でも、そない反応されるとますます気になってしまうんやけど。
ちょっと腕に力をこめてみる。
感触は伝わったやろうに顔を背けたまんまや。
でもさっきよりももっと顔が赤くなってる気がするわ。
…しょうがあらへんな。
「分かったわ。無理には聞かへんよ」
せっちゃんの腕を放す。
こうなったらせっちゃんはゆずらないし、困らせたい訳や無いし。
「すみません、お嬢様」
あきらかにほっとした顔でせっちゃんが謝る。
…むぅ。そないあからさまにほっとされると、少し意地悪したくなるんやけど。
――――よし。
ぎゅっ。
「そのかわり、今日はこのままで散歩しような♪」
せっちゃんの右手を握ったうちの左手。
驚いたせっちゃんが何か言おうとする。
だめやえ、拒否は許されへんのや。ていうか許さへん。
これはうちの意地悪なんやから。
「さ、はよ行こ!今日は散歩日和なんやから!」
せっちゃんの言葉を聴かないで、うちは走り出した。
もちろん手は握ったまま。せっちゃんと手を繋いだまま。
当然せっちゃんも引っ張られるように走り出す。
「わっ、は、走らないで!止まって下さい!お嬢様!」
せっちゃんが驚いて、声を上げている。
うちは前を向いたまま、足を動かしながら、微笑んだ。
握ったせっちゃんの手を軽く、ぎゅっとする。
だめやえ?意地悪タイムはもう少し、や。
風がうちらと桜の花を柔らかく押していく。
花の香に包まれて、ぜっちゃんと手を繋いで、二人きり、桜並木。
左手に伝わってくる感触はとても暖かい。
こんな春の時間がずっと続けばええのにな――――優しい、せっちゃんと一緒の時間がな。
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